2020年05月20日

2020サクライダーが夜にゆく!

 その後福島にも緊急なんたらが出まして、要は三密になるな!と言う政府のお達しが出ました。
 だからと言って、職業柄特に規制が掛かる訳でもなく、仕事は現場実務と製造なのでテレワークなんざ出来る訳もなく、工場は定員2名の零細企業で三密どころか二人しかいねぇ(三密の意味が違う)故に普通にマスク付けて出勤でした。

そんな具合で、週末も仕事帰りに撮影しました。

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「中島の地蔵櫻」

 三春の滝桜がライトアップも含めて公開中止となって、この流れは他にも波及するのかと思いきや、他はいつもの団子販売やその他行商を控え広告を打たないだけで、駐車場制限程度で普通に公開とライトアップを行なっていた。

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 この枝垂れ桜は樹齢150年とも200年とも言われるエドヒガン系の桜である。ちょうど芳水の枝垂れと大隣寺の真ん中と言うところかな(笑
 だが実は、道の駅安達の「万燈桜」と同様にその存在がクローズアップされたのはここ最近とも言える2009年だと言う。

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「中島の地蔵桜を守る会」によれば、発見された時電柱と二本の松の巨木に挟まれ、ひっそりと咲いていたそうです。松が松食い虫の被害に遭っていたので、発見者と地元の有志が部落や役場に陳情し、桜の地主も協力も得て周辺の整備を開始します。
 この時、先の「〜を守る会」も発足し、以来道路や駐車場の整備、鏡となる田園の手入れやトイレ、販促テントの設営とライトアップなど官民挙げての名所整備が行われました。この辺はまさに三春の滝桜が興業のお手本となった感があります。

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しかし、滝桜と決定的に違うのはまさに立地条件に尽きます。

 日中は晴れれば遠く安達太良山をバックに映えるしだれ桜。夜のライトアップは桜下の田圃に水を張って水鏡を作っての「逆さしだれ桜」を演出。まさにライトアップを視野に入れた小粋な演出が光ります。
 まあ、肉眼で観るには美しい夜の逆さしだれも撮影するには一苦労。色々モード替えして撮影するが、なんとなくベタっと平面的な絵にしかならないのは困り物です。

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しかも夜8時になろうかと言うのに、公称80台の駐車場の3割前後が埋まる人出。皆さん気を使って2m離れて撮影をしてるものの、子供連れとか思ったより人出があって驚きました。

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そんなこんなで、撮影の方は打開策が見出せないのだが人も多いし時間も無いので次に移動します。


「福田寺の糸桜」

 国道349号を一路南へ、道の駅東和を過ぎて夜道を走る。10分ほどで国道459号線との三叉路に出る。
「おお、ライトアップしてるぞ!」

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 三叉路から左側(船引・浪江方面)に明るく照らし出されているのが福田寺のしだれ桜と、隣の新殿神社の桜である。
 ちなみに右に折れて3分ほどで有名な「合戦場のしだれ桜」なのだが、さっきの中島地蔵桜の様子だと合戦場もライトアップしていれば人が集まってそうだ。

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 とりあえず目の前の福田寺にゆく。暗がりの中三脚でカメラを構えてるのは僅かに一人だけ、これなら大丈夫だろう?と車を乗り付ける。
カメラを持って撮影を始めると、どこからともなく中森明菜の「北ウィング」が静かに聞こえる(笑 先客の車から流れてくる。
桜は満開ではなく7〜8分咲きだな?山間はやはり開花が遅いと感じる。

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 福田寺の「糸桜」とは紅枝垂桜の中でも枝先が特に細く長く、花穂が地に接する程に垂れ下がる樹の異称で、一説には亜種とも言われる。
この桜は三春「滝桜」を親に、ここから西側の「合戦場のしだれ桜」を子に持つと言われ、推定樹齢は300年と謳われる。

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普通、枝垂れ桜といえば高さよりも幅と言うイメージがある。
  滝桜も大きいけどやはり樹高(高さ)より幹周(幅)の広さとが大きさの目安と言うべきか?さっき見てきた中島の地蔵桜も横に長い。ところがこの糸桜は高さ10m/最大幅が5m程らしい。他の枝垂れ桜よりもかなり高い位置から枝が長くぶら下がるのだ。風が吹くと他の紅枝垂れ桜よりよく揺れるその姿はほとんど柳か縄のれんの様である。

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血統?が判っているのに繋がる真ん中の樹がまるで違う種に見えるのが不思議だ。
じっくりと三脚を構え黙々と撮影する先客に比べ、あちこちと歩き回って撮影ポイント変えるMR。30分ほど撮影して引き上げる事とした。

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 流石に腹も減ったので隣の新殿神社の夜桜も少し撮影して帰る事とする。

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 時計は9時前、帰り道で「合戦場のしだれ桜」も撮ってゆくかと車を走らせる。コーナーを曲がると見事にライトアップで浮かび上がるしだれ桜。流石に誰も居なさそうだと思いつつハザードをあげて県道の路肩に車を止めて。外に出てカメラを構えようとした瞬間、消灯したのだ。

唖然とした静寂の中、どこからともなく中森明菜の「ジプシークイーン」が流れてきた様な
気がした。その後夜間に撮影する時間も花も散り、今年の桜も終わったのであった。
posted by みちはてな at 07:11| 福島 ☁| Comment(0) | フォトライフ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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