2020年05月14日

2020サクライダーがゆく!

 コロナ禍が吹き荒れる兆しを見せた3月末、スキーヤーを泣かせた超暖冬の冬はそのまま春のサクラ前線をも猛烈に押し上げ、4月を待たずして都内では開花となった。しかし関東圏の桜の名所はコロナ三密を避けるべく閉園の動きが徐々に出始めた。
 福島市内もすでに開花が始まり、まるで三春の様に梅、桜、桃の花が咲き揃う、異常気象の成せる大技が飛び出した。
極めて個人的な感じとして暖冬で一週間以蔵も早かったソメイヨシノに比べ、枝垂桜は例年並みの開花だったと思う。これは日中夏日の様な暖かさでも朝夕は一桁まで下がる夜間の寒さに起因してると考える。特に県北部は開花宣言の後に平均気温が下がり、日中も晴天が少なかったからではないだろうかと。
 おかげでソメイヨシノの開花期間も約二週間と最近ではかなり長く花を楽しめたと思う。
 枝垂系は例年通り、山桜はGW前後まで開花するという遅延現象が起きたのだ。

「これから毎年開花は早まるの?」

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 都内はともかく地方はまだそれ程危機感のなかった4月頭、カメラを抱えて参上した。
とは言っても決算期である3月〜4月前半は猛烈に忙しく、撮影は朝方に手近ないつもの所でさらりと撮っていた。
 既に満開のソメイヨシノは置いといて、今年は枝垂梅をメインに撮影した。



「芳水の枝垂櫻」

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 福島市内のソメイヨシノが満開の頃、松川町の外れにある農業用ため池の堤にそそり立つシダレザクラ。
ここはまだ7分咲き。

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 明るい花曇りの中、濃いピンクの花弁が風に揺れる。ため池の湖面すれすれに揺れる枝垂れ桜が写真家に好評という地元でしか知られない様な山間にあるが、実は国道4号バイパス上り線側から見える。(下り側に当地はあるが、山陰になって確認しづらい)

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 ホント春に花が咲かないと桜がある事すら分からない様な所にあるのだ。

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 この枝垂れ桜は、当時の土地所有者である渡辺芳太郎氏によって、昭和天皇の即位を記念して植樹された(つまり昭和元年建植?)とされ、今まで紹介した桜の中では一番若い桜でもある。

「大隣寺のしだれ桜」

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 江戸時代最後の二本松城藩主丹羽氏の菩提寺でもある大隣寺には、文化8年(1811)建立の本堂の正面に古木の枝垂れ桜がある。
かつての山門跡の石畳の奥、参道左側に小さな子供供養の廟を包み込む様に咲いている。

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 重厚な本堂や背後に並ぶ二本松少年隊の墓標などとのコントラストも良く、美しいしだれ桜だ。

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 ご住職の奥様と桜のお話になった際に、実はあの廟があるために、桜の木が大きくならなかったのだという。そもそも大隣寺は初代丹羽長秀公を弔うべく二代目長重公が寛永4年(1627)白河に建立した寺なのだが、丹羽家はその後二本松へ国替えとなり寛永20年(1643)に大隣寺も二本松に越してきたという経緯があるお寺です。

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 このシダレ桜は記念樹なのか?だとすれば本堂と同じく樹齢209年と言うことになるか。実はここ大隣寺、我が家は檀家だったりする。

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 そしてさらに本堂奥の(というか裏の)丹羽家御廟には、まるで手向けの様に一本の桜が咲く。
これが「御廟の彼岸桜」なのだが、二本松藩の悲劇を思うと「悲願櫻」と言うべきかと思う。

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ずらりと並ぶ霊廟、暗がりの林の中にぽつんと一人咲くこの花は、今回も5分咲きぐらいか?何度か足を運んだが満開になかなか当たらない気まぐれな桜で、今でも季節に翻弄されて咲く風情が戊辰戦争と重なるのである。

「本久寺のしだれ桜」


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本堂南側の斜面に起立するエドヒガン系亜種のしだれ古木です。

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この寺の桜も丹羽家が二本松藩に国替えしたした際の記念樹というから寛永20年に植樹とされるしだれ桜で、ざっと計算すると樹齢370年ぐらいと思われます。

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ここは元禄2年(1689)に俳人松尾芭蕉が奥の細道で来て
「陸奥の本より久し寺櫻」をこの桜の下で詠んだと言われます。植樹から46年後ですから、まだまだ若木のしだれ桜を読んだと言うことだろうか。

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さて、二本松市内7町の中でMRが知る限り夜のライトアップをやっているのはお城山(霞ヶ城公園)、根崎町の本久寺、亀谷坂の鏡石寺(ここもエドヒガン系しだれ桜)である、昨年は撮りに行ったが、曇りの日に墓場で撮影という事もあって、あまり気分の良いものではなかった。それはこのお寺が現在住職のいらっしゃらないと言う今時の寺院にまつわる状況にあるからなのです。

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それでも撮影した日曜日は檀家の方が本堂やトイレの掃除、お墓の手入れなどを行なっていました、今後ライトアップも含めて、どうなるか分からない印象もありました。
しかし桜に罪はありません。今後も廃寺にならずに、境内で咲き続ける事を祈るばかりです。

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posted by みちはてな at 07:07| 福島 ☀| Comment(0) | フォトライフ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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