2018年05月21日

2018・サクライダーがゆく!其乃貳

東和「祭田の桜」

 エドヒガン桜の大木としては東北6県中最大級と言われる祭田の桜
案内板には「樹齢800年」「エドヒガン桜では東北3番目の大木」(福島県内ではあの滝桜の樹齢1000年に次いで2番目)と
誇らしげに解説されているが、同時に悲しい黒歴史もあった。
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現在、幹径8mのこの桜は本来9m有ったのだが、地主が養蚕最盛期の昭和41年に養蚕ハウス新築に伴う道路拡張の為に幹の根元を3mに渡って切って埋めたと言うのだ。

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価値が判らないと言うのは、もはや罪レベルだろう。
しかし養蚕農家も生きる為には苦渋の選択だったと思いたい。

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「人間にそんな仕打ちを受けても、それでも春になれば花を咲かせる」

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儚いまでに咲き誇る桜に優しく霧雨が降り掛かり始め、MRはクルマに戻って行く。
振り返るその目には、涙雨に雄々しく桜が映っていた。

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番外編・遠野「金糞平の桜」

GWの5日、遠野で出会った遅咲きの桜が有る。
桜は遠野と大槌町を繋ぐロングダートの林道琴畑線で遠野側の牧場と峠を越えた先にある、ここは大槌町だ。

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古くから、桜は人の居住を示すロードサインである。
個人宅から鉱山、分校に至るまで人が住まう所には桜が植えられている。
例え部落が廃れ無人となっても、人の手に因ってのみ植えられる桜は春に成ると咲き誇る。

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「こんな山奥にも人が住んでいたのか?」
ここもそんな熊しかいないような山奥だ。

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調べると、どうもここにはかつて都から来た鍛治氏が庵を構えていたらしい。
地名に在る「金糞」とはこの一帯に散らばる鉄淬の事らしい。
ここでは精錬した鉄で何かを作っていたらしい、そのカスが捨てられているのだ。

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遠野ではこの恩恵に与っていたのか?ここをカナホッパ(何故カタカナ?)と呼ぶらしい。
実際には史実に登場しないのだが、そう推察されている。
ちなみにここから30Km程南に、ユネスコ世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の一つ「橋野高炉跡」がある。
江戸末期から明治にかけて鉄の精錬を行っていた所だ。

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そんな山奥に在るオオヤマサクラが「金糞平の桜」なのだ。
現場に在る大槌町の案内板に拠れば樹齢300年のヤマザクラで標高800mに咲く幹では東北最大らしい。
エゾヤマザクラとも言われる独特のピンク色の花を咲かせる幹は全高15m、広がりは5.6mもあり2m以上の積雪があるだろう所では確かに最大かも知れない。

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「このサクラ撮っていると、空が広く見えるな」
地元二本松とはまたひと味違う「ほんとうの空」に、満開の花びらが風に舞って行った。
posted by みちはてな at 07:40| 福島 ☁| Comment(0) | 子ども旅する。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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