2017年11月12日

第四窓 安達太良温泉

それは、オヤジどもが集う「焚火会」の翌日だった。
フォレストパークあだたらの向かいにあるかつての「県民の森キャンプ場」での一夜の集いが終わると、元気なオヤジらは走りに行ったり自宅に競り落としたバイクの組み立てに戻ったり、はたまた家でマッタリすべく散って行った。
まさにクモの子を散らす様に。

そんな中、一人MRはフォレストパークの北側の尾根裏にある安達太良山登山口に舞ちゃん(エヴリィ)を走らせた。
この界隈で唯一入浴してない温泉があったからだ。その名を「あだたら温泉」という。
客寄せにボーリング調査で深い井戸を掘って上げてるフォレストパークの併設温泉と違い、あだたら温泉はほぼ湧き水状態の近くに井戸を穿ち、源泉掛け流しを実現している。

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時期はハイキングに最適な秋晴れの日曜日、だがしかしお昼頃の来訪だ、まず誰も居ないだろうと言う目算通り、駐車場にはどう見ても従業員の軽ワゴンしか置いていない。
思わず”イタダキだぜぇ”と細く笑む。
「ごめんくださいぃ」


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如何にも民宿らしい質素で広い玄関に電話が鳴り響いている。
昔の、昭和50年代の黒電話の呼び出しベルの音だ。だれも居ないのかと訝しんでいると小太りのオーナーが現れた。
入浴のみも大丈夫と言う事で料金を払って案内された廊下を歩く。

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渡り廊下で奥の棟に進むと左に大浴場のサイン、一段下の階が大浴場の様だ。その階段の降り口に古びたコインロッカーと源泉成分表などが貼ってある。

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本当にだれもいない。

引き戸に「男湯」と書かれた引き戸を開けると、良く言えば質素な、ともすれば何も無い脱衣所が現れた。

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半地下だからか、標高が高い所の秋という季節柄か?脱衣所は少し肌寒いくらい、扇風機も無く洗面台と木製のボックスに籠があるだけ?あ、体重計はあるな。
トイレも無いので先に廊下にあるトイレで済ませた方がいいだろう。

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焚き火と寝汗ですっかり蒸されたオヤジ臭漂う服を脱ぎ捨て、カメラを持って風呂に入る。
おお。
思ったより広く清潔感のある浴場である。

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掛け湯をしながら湯舟を覗くと確かに温泉らしいかすかなニオイと湯ノ花が散見出来る。それ程アツく無いな?39度Cくらいか?確かアルカリ泉だな、いわゆる肌がツルツルになる美人の湯って奴だ。
そうか、だから浴室が黄ばんでないんだ!納得した所で湯舟に浸かる。
まずは肩まで入って背を伸ばし手足の筋肉と腱を伸ばして揉む。お湯に慣れた頃に撮影開始、誰も来ないのでもうバシャバシャと撮影する。一目盛りバッテリーが減ったので温泉で暖めるとバッテリーが一目盛り復活する。
(無論満タンに成る訳では無い)

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さほど熱いお湯でもないのだが、十分体に熱が籠って来るのは流石温泉だな。
ガラス張りの浴室の外は沢だ。9月では少々紅葉には早いが11月頃はイイ感じか?雪化粧の沢を眺めつつの風呂も良さそうだ。洗い場は4つ程、取り合えず頭と体を洗う。シャンプー類は完備されているので500円でもまあいいか?

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「水が出ない」
いやいやいやいやイヤ、それはナシだろう?
洗い場総ての水道、水側を開けるが全く出ない。壊れているのか?イヤイヤ、それはナシだろうに?
マジか?信じられない。
ただ、出てるお湯はそれ程アツく無いのでよくよく考えると冷水はいらなく思えて来た。気が楽になって頭も体も洗う。
まあ、無くても大丈夫なのか?

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再び湯舟に浸かると、すっかりうたた寝気分だ。
ぼーっとしていると、突然脱衣所の引き戸を開ける音が聞こえる、お客が一人来た様だ。
ここらが潮時と思い、入れ替わりに浴室を出た。

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フィレストパークあだたら入口から遠藤ヶ滝に向かう途中にあるこの温泉は約50年前に開湯という若い温泉である。霊場である遠藤ヶ滝に参拝客が雪解けの早い所を見付けたのが温泉の始まりとか?残念ながらそろそろ冬の休業の時期らしいです。
あ、じゃあ冬に雪見酒は無理なのか?残念。

泉質:アルカリ性単純温泉 源泉温度:30°c
効能:神経痛、リュウマチ、関節炎、運動機障害など。(心臓疾患の有る方は禁癒)
日帰り温泉料金:大人500円

営業期間 特に書かれていた記憶が無い。
     (大玉村ホームページにも記載無し https://www.vill.otama.fukushima.jp
営業時間 特に書かれていた記憶が無い。(大玉村ホームページにも記載無し)
注:H29.11月現在、HP上では休業中となっていました。これが冬期閉鎖なのかは不明です。  
posted by みちはてな at 21:26| 福島 ☀| Comment(0) | 東北湯ノ華情話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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