2017年08月24日

第二回荒木飛呂彦原画展「ジョジョ展 in S市杜王町2017」に行って来た。

MR的アラキ論?

荒木飛呂彦と言えば今更言うまでもなく、80年代の「少年ジャンプ」の中でも一際異彩を放つ漫画家である。
当時と言えば、ドラゴンボール・聖闘士星矢・北斗の拳・シティハンター・こち亀・キャプテン翼・コブラと、その後30年は金を生み出すコンテンツとなる黄金期の作品が、微妙にズレながら発表され続ける時期である。
今書き出したどれもが、今ではすっかり並列化した漫画と比べても実に個性的で表情豊かであり、それまでのジャンプコミックスの「昭和の集大成」とも言える作品群だ。
書き出した殆どがメディアミックス化され小説、アニメ、実写(映画)、ゲーム、パチンコと打てば響く様に次々と成功し、その名を世界に轟かすクールジャパンの原資となった作品ばかりである。

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そのどれもが核爆発的に展開・伝播して日本から世界に広まって行ったのに「荒木飛呂彦」だけはまるで別なカタチで広がっている。静かな水面に落とされた一滴の雫から確実に読者の心に突刺さる空間映像描写と独特の擬音、キャラクターの立ち振る舞いはやがて時とともに洗練され、その絵面が変わって来たのは凄い事である。その作風は大胆奇才にして麻薬的。ジョジョの第一作以前の「魔少年ビーティ」「バオー来訪者」「ゴージャスアイリーン」初期作品御三家には現在も続くジョジョリオンにまでそのエッセンスが内包されていると思っている。

この80年代から90年代のジャンプコミックにはこうしたキーワードが、在る時はそのままタイトルとして、ある時は時代に併合した人生讃歌として描かれる事だ。
ドラゴンボールや聖闘士星矢は読んでタイトルの如く、北斗の拳はその後の格闘系漫画に多大な影響を、コブラはサイコガンとともに日本漫画にアメコミのフレーバーを織り込み成功する。
シティハンターやキャプテン翼はアニメと共に世界中を席巻し、キャプ翼を読んで世界的サッカー選手になったプレーヤーは大勢いるのだ。(これは他のスポーツ漫画では成し得なかった事だ)
そして時代のアンチテーゼとして始まったこち亀「こちら葛飾区亀有公園前派出所」は次第に日本のカルチャーを漫画化して、いつしか日本の、江戸東京の下町文化そのものと同化するという前代未聞の漫画と成った。

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では、荒木飛呂彦の漫画はこのどれかに当て嵌まるのか?答えはノーだ。
彼は上に上げたどの漫画家より漫画の事を、漫画が好きな日本人の事を深く考えている。
(個人的にはコブラの寺沢武一も相当考えていると思うが)より面白い漫画を試行(嗜好)していると言うべきか?
日本人が大いに共感する変身願望を日本人の大多数が嗜好するサスペンスやホラーという玉虫色のオブラードで包みつつ、その表現方法は日本の漫画特有の「擬音」という方法で「劇画化」する。当初は受け入れられにくかった作画や表現方法が、それを逆に武器としてジワジワと読者を浸食してゆくのは、荒木ファンなら納得の心境だろう。
そして、極めて個人的な意見だが荒木飛呂彦が生んだ最も偉大で尖鋭開眼的発想が「幽波体(スタンド)」とMRは信じてやまない。これは俺的に「北斗神拳」や「サイコガン」に匹敵する驚愕の発明と言わざるを得ない。(次に偉大な発明(発想)は「岸部露伴」と信じてやまないが>俺)(ちなみに寺沢武一の次に偉大な発明(発想)は「サイコガンは外れる」と「ラグ・ボール(という架空スポーツ)」だと思うが<俺)

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さて、前置きはこのくらいにしてと。(前置き長っ!)
当日の話を次にしよう。
posted by みちはてな at 22:41| 福島 ☀| Comment(0) | 子ども旅する。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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