2017年02月24日

夜のスタンドにて。

2016年9月ごろ、仕事帰りに給油の為に某セルフスタンドに立ち寄ると、昔懐かしいクルマが部品待ちで佇んでいた。
「二代目セリカかよ」
セリカと言えば、日本初のスペシャリティカー(脳内現代語に訳すと”万能デートカー”)として生まれた名車である。
ダルマセリカと呼ばれたアクの強いデザインの初代A20系に比べ、トヨタアメリカ(TMS)のキャルティデザインリサーチ(CALTY)が担当したスタイリングはより空力重視のスタイリングだったが、当時のユーザーからは余り評価されないデザインだったと記憶している。

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スタンドに置いてあったのはGTラリーのクーペモデルという通好みのモデルだ。つまり、ユーザーの大半がデートカー目的で使うセリカにおいて珍しく硬派なオーナーと思われる。
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売り出した理由は当然部品だろう。
この前期型は1977〜1979に販売されたラリーベース車両である。
当時、流行であったラリーレースは市販車を改造して使うのが主流で、実際グループ4でトヨタワークス車両のレースホモロゲーション用に作られるものだが、トヨタはこれをカタロググレードの一般市販車化して安く(レース転用可能ベース車両販売と言う意味で)売り出したのである。
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この手法はその後、2000年代のいわゆるアドベンチャーラリー終焉の時期まで日本の販売手法の一つとなるのだ、日産マーチラリー、ランサーエボリューション、スバルレガシー・インプレッサからパジェロエボに至るまで他社も追従して、言わばこの二代目セリカはその先魁とも言えると思う。
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改めて実物を眺めると、実にアメリカ的なクルマだったと思う。
特にこのクーペモデルは、Bピラーからトランクルーフ、リアフェンダーの絞りにマスタング的なフレーバーを見て取れる。
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初期型のGTラリーなので恐らく2リッターEFIのフロア5速だろう。(間違いならゴメン)トヨタの2TG/DOHCエンジンと言えばヤマハ発動機が納品の名機だ。これにEFI(電子燃料制御)を加えてグロス110馬力、重量1.055t、後輪駆動(FR)と言うオーソドックスな成り立ちた。
セリカ販売においてはフルチョイスシステムというグレードレスのエンジン、ミッション、外装がユーザーの好みで組み替えられるシステムだったが、GTラリーはその社外品のエンジンの為に部品単価が上昇するので、フルチョイスの恩恵が無い単独モデルとも言えた。
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そんなスパルタンなGTラリーは運動能力は高そうだが、デザイン同様にネットなどでの所有者らの評価もあまり芳しく無い。LBの評価もデザイン的な所が多く、走りは印象に薄い様だ。
聞きかじった話で申し訳ないが、それでもクーペはリフトバック(LB)よりケツが軽く見切りがいいのでターンし易かったと聞き及んだ事が在る。
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そんなユーザーの動向は、やがて上級仕様の「初代セリカXX(ダブルエックス)」A40を生み出してゆく。

まあ、そんなこんなでいつも思うのだが「古いトヨタは、悪くない」
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型 式 :A40/50型 (1977年‐1981年) トヨタ・セリカ(2代目)
諸元
エンジン:直列4気筒 1.6DOHC 2T-G型(EFI仕様)
駆動方式:FR
変速機 :5速MT
サスペンション:F/マクファーソンストラットコイル
        R/4リンクリジッドコイル
全長  :4,410mm
全幅  :1,640mm
全高  :1,300mm
ホイールベース:2,500mm
車両重量:1,055kg
posted by みちはてな at 22:11| 福島 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | 今頃日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ラリーホモロゲはへんたいのあかし
Posted by こーはく at 2017年03月04日 18:19
「すごーい(す、と打つと真っ先に変換されてしまう)
こーはくちゃんはラリーマシンが好きじゃないフレンズなんだね」

Posted by MR at 2017年03月05日 21:59
A40懐かしいですね・・・・それと、当時のDOHCの2000CCは18R-Gで、2T-Gは1600CCです。
Posted by at 2017年03月09日 20:48
atさんコメどうもです。

あ、そうです1.6ですね、ご指摘ありがとうございます。
訂正しますね。
Posted by MR at 2017年03月12日 08:31
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