2011年08月23日

身近な震災被害2 万世大路はどうなった!? 最終回

3.11から3ヶ月後の6月初頭、MRは単身で旧国道13号線「万世大路」を来訪、取り敢えず二ツ小屋隧道、鳥川橋を観察した。
少なくとも確実に震災の影響と言える物は無く、あくまで経年劣化に伴う崩れや漏水程度で済んでいた。

もともと栗子山隧道まで逝くのは躊躇していた。震災の件もあるが、そもそもバイクで逝くには遅過ぎる。薮が萌え始める前、ギリギリ残雪を回避出来る5月中頃から終盤だろう。
MR的に6月の声を聞いての散策は既に路盤が見えない薮カキ行軍と同義である。五色林道旧道でも見たが、廃道にタテにクレパスが入っているのだ、薮では確実に落とし穴状態だ。危険なんてもんじゃない。

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だが、実際には・・・?



すっかり快調に修復されたニコT改は、前後2分山のロープロフィールをものともせずに登ってくれていた。
だが、鳥川(からすがわ)橋から進行方向右に登るルートは二分山T63の苦手な泥濘地、いや泥濘池となっていた。

泥に呑まれて真っ直ぐ進まないニコT改・・・何とか泥濘を上り、倒木を越えるとある意味予想通りの現状が見えた。
その上のヘアピンは、ヨッキれん氏の指摘事項である旧鳥川橋の分岐部分であったが、寸前の手前側、崖側の路盤が消えていた。
地震で路肩欠損を起こしたのだろうか?
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「ゲリラ豪雨もあるからなぁ」
複合災害と言えるか?は不確定だが、どっちにしても軽虎程度の道幅しかない。これはキまったか?
だが、バイクでヘアピンまで登り、歩いて下乗確認すると車のトレッドパターンらしきものが幾つかあった。
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状況から見て、乗り越えの瞬間には相当の角度で運転席側に車は傾く事だろう。普通の運転者にはまず出来ないだろう。余程手慣れた強者か、何も考えてない山菜採りのご老体かのどちらかだ。
上から眺めると、路肩はまさに真っ逆さまに烏川に落ちているかの様だ。
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何時もの製紙会社の看板を確認しつつ、緩やかなつづら折れを登って行く。
かつての道幅6mは見る影も無いが、常に山側には何気に灌木が横たわるかの空間がある。これが在りし日の路盤の名残だ。
今度は急なヘアピンを介して、栗子山への覇気を見せる万世大路。
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さらに何時のも三角点で写真撮影。目の前の大平峠を越えるといよいよ最後の元集落、大平に辿り着く。
流石に残雪も皆無で緑が盛大に萌え始めていた。
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そして、本日の先行者(中華ロボではない)はなんとデリカ(P25w)?え、嘘?あの崖!越えたのかよ!
只でさえ運転席が高いフォワードコントロールのデリカとはマジ驚く。
釣り師の執念、此処に在り!と言うべきか?
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命掛けてるなぁ。

そして、明らかに広くなった入口。車が入っている証拠である。
MRと同様、過度の薮を嫌うジムニスト達は同じ様に残雪ギリギリを狙って栗子、もとい栗湖を目指すからだ。
無論、廃道と残雪ラッセルを堪能するハラ積もりなのだろう。
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「恐怖の一本橋」に出る直前、一面のプランター状態の堤の進行方向左に、突如放たれたドアの様に開けた空間が・・・?
「コレか・・・」
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これが、栗子山を狙ったジムニスト達が開削した新道である。いやまさに「大平バイパス」と言うべきか?
四駆のオフコースで見られる様な35%前後の激烈な坂は、5m程下の窪地に降りて「恐怖の一本橋」を迂回、再び堤の法面を駆け上がって大平橋の手前に復帰するのだ。
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「こうしてみると、やはり平らだな」
何故なら、下の大平バイパスは元々の万世大路"旧"大平橋(明治架橋、木造橋)の導入路であり、現況の大平橋は2代目で昭和9年竣工のコンクリート橋なのだ。
旧大平橋は現橋の半分の高さで滑谷川を越えるもので、対岸に渡ってからヘアピンにて現道の高さまで登る物と思われた。
昭和の改良工事は自動車の運行を主眼とした為、新たに橋を架ける事でコーナーを無くし、車の運用に配慮した結果なのだろう。
因みに橋の架け替えによって滑谷川沿いにあった大平部落は現橋の土場、つまりデリカの在った所に移動し、集落の北側は現橋の堤
の下に埋められてしまった様だ。
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つまり、大平バイパスはかつての村のメインストリートなのである。

迷ったが、MRは取り敢えずこのままニコT改を直進させた。
そして「恐怖の一本橋」は在る意味予想通りの状況で我々を迎えてくれた。
「崩れてやがる」
一目見て”痩せている”という印象だ。
震災ではなく、むしろ融雪や豪雨に因るものだろう。しかも悪い事に雑草が萌え始め、丁度足を置きたい所や段差が把握し難い状況だ。
どうする、俺?
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「ええい!ままよ!」吹雪裕也の捨て台詞とともに一気に通り抜ける。
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ザシュ!最後の段差でリアタイヤが滑落して蒼くなったが、無事通過!流石にこれはビビる。すぐ先に大平バイパスの合流点があった。
こちらの方が急坂で高さがある感じだ。ざっと6m切るかな?

すぐ先で真新しいジムニスト達の足跡が残っていた。
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ジムニーでココを走るには、パワーでもテクでもなく装備!コース仕様にカスタマイズされた足とデフ、ブロックタイヤである。
バイパスは急角度で墜落する勢いだ。
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降りる瞬間はともかく、登る時にはゼロ発進状態からステアリングを切ってアプローチアングル30度前後の堤に乗り上げる事と成る。
この場合対角の二輪が宙に浮き、トラクシションが抜けて登れない、いわゆる対角スタック状態だ。
この時点で、ノーマルではボディが地面に接地(衝突)する。
四駆の基本「三点接地」が出来ないと四駆は前に進めないのだ。
そしてそれは、フロントデフロック仕様の車両(正確にはフロントデフロック&リアLSD、またはその逆)のみ、面白い様に前進が可能となる。(MRは見た事無いが、前後デフロック車もあるらしい・・・)
2台一組でウインチで揚げる事も出来るが、どちらにしてもヘビーユーザーなのは間違い無い。

写真を撮ると目の前の薮のカーテンを突き抜ける。
進行方向左手には雨水で抉れた大平橋の親柱が残る。そして文明開化。
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「大平橋だ」
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この先はまさに萌え始めの「獸道」いきあたりばったりで、しかも午後3時を過ぎてから入る廃道ではありません。
今日の所はこの辺で三島閣下にカンベンして貰いましょう。
大平橋は特に震災もなく、この上なく綺麗な高欄をお見せしておりました。
この続きは、
以下のサイトで!(オイオイ、CMかよ)
http://blogs.yahoo.co.jp/sakenomube/25013027.html
「廃道組」様
P6050125.jpg

P.S
「恐怖の一本橋」流石に帰りは怖くなって押しました。
つーか押すにしても道幅無さ過ぎ(爆

おそまつさまでした。

posted by みちはてな at 00:22| 福島 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 道路遺構のミニレポ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
CMありがとうございます
やはりMRさんは神ですね、いつかご一緒していただきたかったったです^ ^

にわとり峠がキッカケでしたが今となってはいい思い出です
おおじぃ様にはいつもお気遣いいただいていました

いつか一緒に大峠でも逝ければ最高にうれしいです

ありがとうございました

Posted by イケイケ at 2015年06月27日 05:31
あらあら、ご無沙汰しております。
お体を痛めていると風の便りに聞いております、ご自愛下さい。

体が治ったら一度何処かでキャンプツーでもしますか?
どうぞよしなにm(-'-)m
Posted by MR at 2015年06月28日 00:28
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