2011年05月02日

身近な震災被害2 万世大路はどうなった!?

震災の翌日から叫んでいた事がある。

ソレは・・・

「聖地!万世大路(QR13)は、大丈夫か!!!!」



本日、震災復興のお仕事が昼前に終わったので、逝ってみた。
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昭和8年から11年に大改修された万世大路は、自動車の通行と言うこれまでの街道からは完全に一ランク上の規格道路になるべく、随所に当時の道路としては破格の規模と技術を投入された最新道路であった。

現在、その道路は一部しか立ち入る事が出来ない。
根幹とも言える栗子隧道は既に閉塞し、徒歩による山越え以外に峠を越えて福島から山形に行く術は無い。
また福島側は入口が現国道13号線に飲み込まれ、かつての飯坂スキー場跡の管理道路からしか車両が登れる場所は無い。

ほぼ毎年、春先の万世来訪はもはや行事となっているが、今年はちょっと問題である。
3月11日に発生した東日本大震災である。晩年で余生を送るに等しいあの愛すべき道が、遂に塞がれてしまうのか?
あれだけ古いとハッキリ言っていつ壊れてもおかしく無いし、道路以上に痛んでいる隧道や橋が崩壊しても、MRは納得するだろう。
それ程危険な状況なのだ。

国道の大改修と言えば聞こえも良いが、昭和恐慌やその後の飢饉によって地方経済は壊滅的被害を受ける。その対応策として当時の政府は「時局匡救事業」を執行する。
地元民を使って各種の公共事業(鉄道・道路開削/水路開発/森林開発)を執行するというアレである。だが、国営といっても時の政府に金は無く、現場では資材店の倉庫奥に眠っていた加湿したコンクリートを二束三文で現場監督が買い取り、細かく砕いた後に加水してコンクリートに戻し使っていたという。当然スランプ値などご意見無用のシャブコン(加水コンクリート)仕上げとなる為、本来の強度を下回っているのだ。これを隧道内の仕上げや橋の欄干に使用したため、ここ4〜5年前から急速な崩壊が進んでいるのだ。
そして、今回の震災である。
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仕事を午前中に終えたMRは、昼食をほおばりつつR13を登り東栗子トンネルの北側にある旧飯坂スキー場管理道路に到着。
フロントハブをロックし、ローセコで登坂開始。相変わらず降る雨のせいか、路面状況は滑るの一言である。
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最小回転半径の小さなジムニーでは一発回頭出来ない連続ヘアピンを登ると、冬枯れの雑木林の中に異様に高い布基礎の残骸が現れる。

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「スキー場管理事務所跡だ」
続いて唯一のスキーリフトが現れ、長いスパンを葛折れで登る管理道路を横目に一直線で登ってゆく。
P5010024.jpg

さらに登ってゆくと広いT字路に出る。これが旧13号線万世大路である。
こうして写真に収めてみても、改めて国道の広さが解る。法面が崩れていたり路肩の欠損もあるのだが、ざっと5mの道幅はある。
QR13.2011-002.jpg

路肩には遺構とも言うべき法面補強の為の石積みがあるが、何となく石の間が広がっている気がした。
あれだけの地震だ、何も無い訳はあるまい。
QR13.2011-001.jpg

それにしても・・・?
「バイクで新沢橋方面に逝ったヒトが居るなぁ」
タイヤ痕を見ずとも解るこの香り・・ここの路面の泥は何故か墨汁の香りがする。タイヤで掘り返すと直ぐに解るのだ。
筋は二本?果たして二台で突破か一台で往復か・・・・?
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しかもこのタイヤ痕は「旧道を登っている?」
取り敢えずこちらも登り始める。すると予想通りに大回廊となっている旧道には広さの分だけ残雪が残っていた。
バイクなら雪の無い部分を選んで走れるし、軽量なので残雪越えも比較的容易だ。
しかし車はそうはいかない。トライアルレース対応の車体ならともかく、こいつは「なんちゃって廃道仕様」なので単独でカメになったら引き上げが大変だ。
「雨か・・・?」
もしかしたら、外見以上に融雪が進んでいるかもしれない。少なくとも一昨年前に着た時より残雪が少なく、見通せる先に崩落した所は見当たらない。ミッション修理も済んだ事だし、逝く事にする。
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スノーアタックは力任せではなく、車体の動く反動を生かして素早く踏み込みと後退を行う事だ。トレッドの状態を素早く判断し、その残雪が車の対加重に持つかどうかの見極めが重要である。
P5010038.jpg

今回は思った以上に融雪が進んでいると判断し、頃合いをみながら前進をしてゆくと第一関門を突破!すかさずヘアピンでターンする。門の様な切り通しはこの区間では少ない。ここを過ぎると万世の象徴的な風景がある。
一直線に汲まれた高さ1m程の石積みが表す幅6mの旧道は、リンク先のあづさ二号さんが「お気に入りに登録」する素晴らしい遺構である。しかも全面転圧砂利引きというオマケ付きの風景である。因みに新沢橋側にも幾つかあり、そっちはやはりリンク先のKonちゃんが「お気に入りに登録」している。
で、
「なんじゃこれは?」某所で局部的に人気を博した樹である。
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人生にとって非常に重要な事を一見で知る事が出来そうな樹である。どちらを女と見るべきか?ウ〜ン、味わい深い樹である。
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その反対側に、万世では有名な物もあった。
路肩一杯に立っていて、この時期以外では雑草に隠れて見えないものだ。
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現在で言う官地境界票である。
だがあまりに古すぎて、もはや側面に打たれた文字を判別出来ない。
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その奥で再び残雪に捕まるがここも突破!ヘアピンをターンすると周りの景色から次が隧道と思われた。
このヘアピンは崩れてしまって道幅が半分だったが、直線に入ると殆ど雪も無く、石積みの美しい直線が続いていた。
P5010048.jpg

いよいよ、二つ小屋隧道だ。正直、GWにここまで車で来たのは初めてである。
果たして、隧道は無事なのか?

                          2に続く。
posted by みちはてな at 00:49| 福島 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 道路遺構のミニレポ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
4/29.4/30 オレらでした^^
Posted by イケイケ at 2011年05月07日 21:55
見た見た今見た!やっぱセローか。

新沢橋の親柱も見ました、ヤられてましたね〜。
残念至極でございます。
そろそろ下のガードレール緩めて、バイクの出入口造らないとな>新沢橋?

つーか5/2日までの間だれも入ってねーつうのが笑えますね。そして3日にこーはくさん。

廃道バカが集まってるよねぇ、ホント。

最近はベクレル高いとこばかり走ってましたが(爆
お互いシーズンインですな?今年もよしなに。m(__)m



Posted by MR@管理人 at 2011年05月08日 00:09
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